「星々の音楽隊」チャリティーコンサート第1~3回
2011年3月11日の東日本大震災ののち、
私はアーティストの仲間の皆さんとともに
3回にわたりチャリティーコンサートを開催しました。
出演者も協力者も、すべての仲間がボランティアで参加。
お客様の募金が寄付金となるコンサートでした。
私たちの名は「星々の音楽隊」。
「星」のようにきらめく生命を持つお客様、私たち
すべての人々の心が、音楽やアートによって繋がり、
希望を繋いでいけることを願い、こう名付けました。
コンサートの名は「Keep our Hope Alive!!」
”希望を持ち続けよう”。
皆さまのお蔭で募金は40万円を超えました。
募金は会場費を除き、すべて被災地におくられます。
当初は赤十字を予定していましたが、
様々なご意見や情報などから、
現在どちらの団体に寄付するか、検討しています。
復興には時間がかかることを想い、
これからもできる限り、できる範囲で
チャリティーコンサートを続けていきたいと思っています。
* * *
3月11日に起きた東日本大震災、
この地震はあまりに多くの悲しみと困難と恐怖をもたらしましたね。
そして津波、天に召された人々の命・・・
そのすべてが、あまりに大きな衝撃でした。
まだ部活動に励んでいた学生の頃に起きた阪神淡路大震災。
あれから早10年以上が経ちましたが、
それでもまだ、ニュースで見た光景の
いくつかは、はっきりと目に焼き付いています。
私は幼い頃から、東北地方にはご縁がありました。
親戚も福島におり、東北地方にはお世話になった方々も
多く住んでいらっしゃいます。想いでも多くありました。
3月11日の地震の後、私は3日間、テレビを見ながら
泣いてばかりいました。そして、悪夢を見ていました。
「何もできないならば、ニュースも見ない方がいい」
・・・こんな風にさえ思い始めました。
けれども、4日目のあるニュースで、
子どもが、子どもたちが学校の屋上で助けを求めて
声をあげ、手を振る様子が映し出されているのを見ました。
私はその時、居ても立ってもいられなくなりました。
「私は何をしている!?ここで何をしているの!?」
そして、次に「私に一体なにができるの!?」
・・・家族が私にこう言いました。
「悩んでいるなら初恵にできることをすればいい」
音楽家として活動している私にできることはひとつ。
音楽家として活動し続けることでした。
「音楽で何ができるの!?何もできない・・・」
「チャリティーコンサートをしたい。でも、コンサートを
したからといっても、私ではたかが知れてる・・・」
・・・わかっていました。でも、行動せずにはいられなかった。
そして、仲間に連絡を取り始め、mixiでも募り始めました。
"やりたい!!やろう!!" 年齢も楽器もジャンルも国も超えて、
そう言ってくれた皆さんは、総勢60名を越えました。
Photo:AkiraTakenami
バリトン歌手:ジェフリーさん&私♪
「フィガロの結婚」よりフィガロとスザンナのデュエット演奏中!!
Photo:AkiraTakenami
デュオケーナルパの八木倫明さん&池山由香さん
Photo:AkiraTakenami
素晴らしい歌声のテノール歌手:下村雅人さん
***この素敵な写真は、俳句や詩の朗読もして下さった竹浪明さんhttp://takenamiakira.jp/が5月3日に
撮影してくださった写真です♪ほかの皆さまのお写真はAlbumに
掲載させていただきますので、お楽しみに♪ ***
私はチャリティーコンサートの開催を決意したあの日以来、
本番や仕事の合間に、ひたすら動き回りました。
チラシ、プログラム、メーリングリスト、会場探し…
反省と不安と、でも皆さんの決意と応援の中で
とにかく1か月に1回、3回開催する予定だったコンサートを
無事に終えることができました。
1回目と3回目は
アートコンプレックスセンター(東京・四谷三丁目)
2回目は少々大きめの会場で新宿文化センター(小)
1回目はお客様が少なくて青ざめましたが、
2回目、3回目はお客様は会場に満員。
参加者(出演者)同士の心も通い合って、
和やかな雰囲気でのコンサートになりました。
様々な個性、意見や想い、ジャンル・・・
短い舞台に凝縮してまとめるって結構大変でした♪(笑)
でも、率直な意見を本気で伝えてくださる仲間に出会い、
舞台を作れたことは、私自身の人生の宝物にもなりました。
お客様からのアンケートもいっぱいいただいて、
本当に皆さま、ありがとうございました。
出演者の皆さんのお名前は下に書きますね♪♪♪
あの時、ニュースを見るのが怖かった私。
津波の映像を直視するのが怖かった私。
虚無感が襲い、自然の猛威の中に生きる
私たちのあまりの儚さが悲しくて仕方ありませんでした。
「生きている実感」・・・仲間とつながり演奏し、
もしかしたら役に立てるかもしれない… そう願い
活動することで、もしかしたら私たち(私)は、
生きていることを噛みしめていたのかも知れません。
私は5月27日~29日、2泊3日で被災地へ行って参りました。
そこには生々しい惨状が広がり、同時に、人々の生活、
息遣い、心がありました。
被災地の様子は、また次回のコンサート便りに
写真を掲載しながら書きたいと思っています。
まだまだ復興には時間がかかります。
そして、まだまだ余震も続いていますね。
原発の問題もあります。
けれどきっと一番大切なのは、「今この時からどう生きるか」。
そして反省も多い今の私は「明日にはもう少し成長していたい!!」
3月に東日本を襲った悪夢から、もうすぐ4か月。
悪夢は、私たちに日常に埋没して忘れかけていたことを
思い出させてくれるものでもありました。
街の復興も、そして被災された人々の心の元気も
取り戻すには時間がかかるのだろうな、と感じています。
でも叶うなら、
”Keep our Hope Alive!! ”命ある限り、希望を持ち続けよう。
Soprano♪中村初恵
~ 4月24日、5月3日、6月12日のコンサート出演者 ~
Soprano 内藤稚子(2回) ・ 大谷京子(1回)
Mezzo Soprano 田辺いづみ(2回)
Tenor 下村雅人(2回) ・ 飯田康弘(2回)
Baritone ジェフリー・トランブリー(3回)・ 古沢利人(1回)
Violin 松永真理子(3回)
Flute みつとみ俊郎(2回)・ 田中桂子(2回)
Accordion 伊藤恵子(2回)
Pianoforte 山岡喜世子(3回) ・ 堀切洋子(2回) ・ 三浦由紀(2回)
ダニエル・クーヤヴェツ(2回) ・ 岩崎雄大(2回)
秋田美穂子(2回)
Reading 竹浪明(2回) + 5月3日は写真家として撮影でご参加♪
Monologue 多田広輝(1回)
Rakugo 桂扇生(1回)
Arrangement 久保田洋(2回) ・ 佃良次郎(1回)
デュオ・ケーナルパ(1回) 八木倫明&池山由香(八木さんはお手伝いも!)
Adawiim(2回) 八木理恵子
混声合唱団Baum(1回)
そして、お手伝いには・・・
酒井柚香社長♪ 酒井かのんちゃん♪
米満順子♪ 江角孝介♪ 土屋春美♪ 渡邊浩二♪ 桐生達夫♪
さらに、ドレスショップ”Jellish”さんよりヘアメイクのみなさん、
ほか、多くの方が宣伝などにご協力くださいました。
また、アートコンプレックスセンターの皆さん
そして、ツアー・デザイナーズ・オフィス・アクティブさんからは
ご協賛金をいただきました。
これからもどこかできっと
ご一緒に演奏できることを心から願って☆ミ
(2011年07月05日) | Twitterでつぶやく |
コメント一覧
初恵さん、他の出演者の皆さん、関係者の方々、本当にお疲れ様でした。
初めてのチャリティコンサートのお手伝い。自分にとってもとても良い経験になりました。
被災された方々の力にすこしでもなれたとしたらうれしいです。