2nd.リサイタル『歌‐祈り』 in すみだトリフォニー♪
4月17日、春うららな土曜日の夕方、
私にとって2回目のリサイタル、『歌‐祈り』
を開催していただきました。
Photo by Fujimura
歌手にとってとても重要で、大切な存在となるピアニストですが、
今回は日本にお住まいのロシア人ピアニスト
ミハイル・カンディンスキーさんとの共演となりました。
Photo by Fujimura
そしてロシア歌曲では、初の試みとして、私が訳した詩を
多田広輝さんに朗読していただきました♪
Photo by Fujimura
コンサートは
宮沢賢治作曲の歌曲『星めぐりの歌』を
舞台袖から入り、椅子に座って演奏♪ …そんな演出で幕を開けました。
Phoot b Fujimura
宮沢賢治作曲の歌曲は
「星めぐりの歌」「牧歌/種山が原」「太陽マジックの歌」の3曲。
私は昨年、大好きな作家:宮沢賢治を巡る旅にでかけ、
賢治せんせいが過ごした地を巡り、著書はもちろん、
彼が作った歌曲への想いも感じてきました。
偶然に日程が重なった賢治せんせいの命日には、お墓でお参りをし、
歌い続けることを約束してきました。
そんなエピソードもあり、宮沢賢治さんの歌曲を演奏できたことは
とても幸せに感じています☆
続いては、リムスキー=コルサコフ作曲の歌曲集『春』より
全4曲を演奏♪春の息遣い、色彩、喜び、優しさが溢れている
とても美しい曲ばかりの歌曲集「春」。
私のテーマ曲となっている
“風ではない、高みから舞う風のように”も、
この歌曲集の中の一曲です。
詩の朗読は、先ほどご紹介した多田広輝さん。
私はこの舞台で初めて「詩の朗読を監督する」・・・
という大きな責任を(自ら進んで!?)担い、
私自身が訳した詩を読んで下さるだけに、
とっても気合いが入った稽古をさせていただきました。
私の稽古にお付き合い下さった多田さんに感謝です!
詩の息遣いや色彩を声だけで表現する難しさ、とても学ぶものがありました。
言葉って時にとても難しく、人を傷つけてしまったり、
上手く伝えられなかったり、時には邪魔にさえなりますが、
それでも、時に優しく、時に美しく、暖かくて
人を愛や幸せをあげられることもあります。
誰かの言葉に救われたり、愛する人の言葉に嬉し涙したり。。。
心からの言葉は「言霊」といわれたりしますが、
言葉には人の心をダイレクトに伝える大きな大きなエネルギーが
あるのかも知れません。だからどんなに難しくても、
人を幸せにできる可能性がある言葉って、やはりとても素敵ですね♪
Photo by Fujimura
さてさて、後半は日本の歌を♪
今回のコンセプトは、ロシア人ピアニストと日本人歌手がお送りする
「ロシアと日本の歌」。
歴史の中で培われた音楽とそれぞれの国の言葉の壁を超えて
文化交流ができたらいいな♪ ・・・いつも私はそんな風に願っています。
日本の歌曲は、やはり「春」をイメージするような曲、そして童うた
を選んでみました。中でも大きな拍手をいただいたのは、
小林秀雄さんが作曲されたコンサートアリア「素敵な春に」♪
くすぐったくなるような恋心、愛する人へのラブ!!を歌っているこの曲は
ドラマチックでとても華やか。心ときめくキラキラした春、素敵ですね☆
Photo by Fujimura
続いてミハイルさんのソロ♪ミハイルさん、本領発揮ですね。
私のリサイタルでラフマニノフの素敵な演奏、
しかもアンコールまで!!ミハイルさんのピアノは、
透明感と深い音にあふれ、お客様もとても喜ばれていました。
ミハイルさん、ありがとうございました。
ソロが終わり、続いてはラフマニノフの歌曲たちのお出ましです♪
ここでもやはり、春や色彩をイメージさせてくれる歌曲を中心に
演奏しました。1曲目は『リラの花』。
<私は朝の空気を浴びて、朝露の中を歩く。私のささやかな幸せは
リラの花の中に咲いているのだ。> そう歌っています。
2曲目は「歌うな、美しい人よ、私の前で」。
<歌わないでおくれ、美しい人よ、私の前で。遠いグルジアの歌を…
愛しい幻を、愛しい人を思い出してしまう・・>
悲しい調べが印象的なノスタルジックでオリエンタルな響きの
とても美しいお気に入りの1曲です。
3曲目は、「彼女たちは答えた」。これは詩がとても印象的。
非常にシンプルだけれど、意味の深い、何だか聖書みたいな言葉です。
<彼らは尋ねた。
かもめのように船を走らせるには、どうしたらいいだろう?
・・・「漕ぎなさい」彼女たちは答えた。
~ 中略 ~
彼らは尋ねた。
美しい乙女を僕の胸に飛び込ませるにはどうしたらいいだろう?
・・・「愛しなさい」彼女たちは答えた。>
4曲目はとにかく聴くたびに涙がでてしまうほど好きな曲
『ここは素晴らしい』。ラフマニノフ独特の和音が印象的な1曲です。
静寂と情景、懐かしくまるで天国のような、そんな愛しい場所を
感じることができる。派手さはないけれど、素晴らしい作品です。
ラストは『春の水』!! とにかく華やかで春の喜びに溢れている。
<春が来たよ、春がやってきたよ!!> ・・・そう春の使いが告げて、
春が乱舞しながら音を立ててやってくる。
まるで木々の芽が次々に顔を出し、隠れていたつぼみの花たちが
花を咲かせ、太陽が降り注いでいるような、
そんな明るい色彩に満ちた春爛漫な音楽でリサイタル終了です☆
アンコールは3曲♪ブラボーの声もたくさんいただき、
2nd.リサイタル『歌-祈り』が本当に無事に終えられたこと、
身近な人からファンの皆さままで、本当にたくさんの方々の
支えの中でリサイタルの最後まで歌いきることができたこと・・・
感謝の気持ちでいっぱいです。
Photo by Fujimura
またまた長くなってしまいましたね;;
7月14日には東京文化会館でのデビューリサイタルに
出演させていただきます。
まだまだわからないことばかりで、様々な方に支えられてばかり☆
それでも、一歩ずつ、前進してまいりたいと思っています。
* * *
最後にもうひとつ、今回は特別な企画がありました。
♪前半を終え、1曲アンコールを歌う私ですが・・・♪
曲はリムスキー=コルサコフ作曲 「夜鶯はバラに魅せられて」
あらら♪ 私、なにやら不思議な姿で歌っていますね。
Tシャツを着て歌っています。
今回のリサイタルでは、ナント!私がプロデュースさせていただいた
Tシャツ『はにゃT』が新発売となりました。
この商品は、4年前にチャリティーイベントでご縁をいただいた
“久米繊維工業株式会社/http://kume.jp/”さんのご協力によって実現した企画。
商品の10%がチャリティーとなるチャリティーTシャツです。
今回は知的障害者の方々を応援するコミュニティー
への寄附を目指してのチャリティーだったのですが、
初めての記念Tシャツだったこともあり、男性には恥ずかしすぎる位に
可愛らしいデザインでの「はにゃT」発売となりました♪
そして、休憩中にスタッフの方々が販売してくれました!!
お買い求めくださった皆さま、本当にありがとうございました。
商品の10%、ご案内の通り「PACガーディアンズ」への寄附と
させていただきます。
また、こちらの『はにゃT』は、現在も販売中です。
価格¥3800(送料込み・代金は着払い・日本製)
【Contact】より
お申込みいただけます。お気軽にお問い合わせください。
そして、第2弾『はにゃT』は、
7月14日東京文化会館でのリサイタルにて発売予定です♪
今後とも精力的に頑張ってまいりますので、
チャリティーへのご協力、どうぞよろしくお願いいたします!!
長くなりましたが、最後に・・・
ピアニストのミハイルさん、朗読の多田さん、
リサイタルを仕切ってくださった事務局すたっふの皆さん、
当日お手伝いにかけつけて下さった皆さん、
プラネット・ワイの酒井社長、スタッフの皆さま
コンサートにかかさずお越し下さるファンの皆さま、
いつも近くで応援してくれている家族のみんな、
心からの感謝をこめまして♪
Soprano♪中村初恵
リサイタル後、スタッフの皆さま&多田広輝さんとご一緒に♪
カメラマン藤村憲司氏によるおもしろ画像♪
TOP OF THE SKYTREE な 私。しかも歌っています。
皆さま、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました♪
By ハーニャチカ。
(2010年06月29日) | Twitterでつぶやく |
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