星々の祈り Vol.2
2008年8月9日に産声をあげたコンサート「星々の祈り」☆
❤そして今年から、【星々の祈り】（勝手に）シリーズ化決定❤
となりました。
【星々の祈り】とは、年齢も言葉も人種も超えて、
皆さまとともに未来に祈りを繋げていこう！
・・・そんな私なりの願いがこめられた企画です。
Photo:Fujimura
そもそも「星々の祈り」ってなにかな？ 「星」と言っても、
みんなの「スター」という意味の「星」なんかじゃありませぬ！（笑）
「星々」とは ・・・
全ての生命はまるで星のように輝いている存在だ、
そんな意味の「星」を表しています。
私たち演奏者である「星」と、お客様である「星」が、
音楽や芸術を通して、時間や空間を一緒に過ごし、
皆さまの祈りを未来に、未来の笑顔に繋げられたら・・・と想い、
素晴らしい仲間の皆さまのご協力のもと、
思い切って有言実行してしまったコンサートなのです。
Photo:Fujimura
Photo:Fujimura ～「揺りかごのうた」に願いをこめて～
今回のコンサートのテーマはロシアと日本と、手作り、と。
どんなに大きなコンサートでも、どんなに便利なパソコンでも、
毎日食べているご飯でも美味しいケーキでも、
見えないその向こう側では多くの人が携わり、誰かが手作りをしている
・・・ そんなことは、日々当たり前のように過ごしていたりしますが、
時にハッとさせられる瞬間があります。
＊ ＊ ＊
2009年12月22日、この日の舞台でも、
この日のために、この舞台のために沢山の方がご協力くださり、
私が歌っているその瞬間もコンサートを成功させるために
舞台裏や受付で頑張ってくれている人がいました。
会場で緊張しながら見守ってくれているお客様がいました。
Photo:Fujimura ～このコンサートを支えてくれた皆さま～
私は歌手なのだから、
「歌うことに集中し、お客様にいい演奏を聴いてもらうことが一番大切なこと」。
それは私にもよくよく解っているつもりなのだけれど・・・。
けれどあえて今回のプログラムは手作りに挑戦したのだった。
高校生の頃、中学高校一貫のクラブで部長をしていた経験がある。
手書きで書いた連絡網や、クラブのスケジュールや注意事項や
他校との練習予定などを毎月作り、みんなに配っていたことを思い出した。
部長生活も終わりに近づいた頃、大学生になった先輩から、
「パソコンで作れば楽なのに」と教えてもらい、
どどーん ・・・ とショックを受けた記憶がある。（笑）
プログラム " I 've prepared this program with Koji Watanabe♪ "
私がたっぷりと愛情をこめて手塩にかけて育てた手作りのプログラムは、
協力者のご協力があってこそコンサート当日に
無事にホールへ届けることができた。
コンサート当日、私は演奏者としての気持ちの昂りと共に、
プログラムがお客様へ渡ることへの緊張とワクワクと感動を感じていた。
それって自己満足じゃないの？ ・・・なんて自分自身を振り返る私もいる。
・・・ けれどけれど、今回のこのコンサートは、元々全てが手作り。
私を日頃から応援して下さるファンの方々のご協力の下で実現できたものだった。
ふと、こんなことを思ってみた。
音楽も美術も文学も映画も、
様々なもの、（人々の主観が入るような）「作品」と呼ばれるものたちは、
人に評価されて初めてその価値が見出されるのだろうか？
それとも、製作者がそこに価値を見出した時点で、
それはすでに価値のある作品なのだろうか!? ・・・
作り手が、その作品に息吹を、魂を吹き込んだなら、
それはすでに価値のあるものなのだと、そう思いたくも、ある。
作品の中には、作者が世を去ってからその素晴らしさが認められることも多い。
認められていない、結果として認められなかった作品でも、
私にとっては涙するほどに素晴らしい何かを与えてくれるものもある。
結果は、努力のあとから必ず伴って、ついてくるものだと信じたい。
結果を出すために何かをすることは、本末転倒だと思うこともある。
結果を出さなければ、意義を見いだせないように感じることもある。
この疑問は、「プロフェッショナル」ということを考えていったときに
どうしても考えることの一つだった。
こと、芸術界では「心意気」以外の意味で
「プロフェッショナル」という定義を語ることはとても難しいだろう。
でもこれってたぶん、もしかしたら、何かを企画したり、実行したり、
会社での仕事も営業も、何かをやり遂げよう、やり遂げたい、と
頑張っている人は、みな感じたことがあるような疑問なのかもしれない。
・・・ なんてそんなことを、大げさにも考えてみたりした。
Hatsue & Kaori(Pf.)@リハーサル
いよいよコンサートが始まった。
前半はピアニストの伊藤香織さんのピアノソロ。
Photo:Fujimura ピアノ：伊藤香織さん
コンサートはラフマニノフ作曲の「鐘」から始まり、
続いて私と伊藤さんとのロシア歌曲コラボレーション♪
コンサートにいつもおいでくださるお客様には
お馴染となっているロシア歌曲もあったが、
伊藤さんと私が作るロシアの歌曲は今回が初めてとなった。
Photo:Fujimura ～ロシア民謡 with 伊藤恵子～
後半はアコーディオン伊藤恵子さんの登場！
私自身も初体験となったロシア民謡の演奏だったが、
"黒い瞳" 、そして"カチューシャ"のお客様との合唱、
アップテンポな"カリンカ"の演奏に合わせての手拍子…☆
会場に暖かく、楽しげな空気が流れていくのを感じた。
続いて日本の歌。
懐かしい日本の童歌がアレンジされた曲を演奏♪
「ひらいたひらいた」は途中から短調（暗い雰囲気）となり、
どこか"学校の怪談"を思い出させる。
そして、「汽車ポッポ」は、ピアノとのコラボレーションが
むずかしくて、出来上がるととっても楽しくて賑やかな曲になった。
この2曲はお客様から人気だった♪
ラストは「揺りかごの歌」。懐かしく、暖かい。
Photo:Fujimura ”揺りかごのうた”を演奏する私と伊藤恵子さん♪
今回このコンサートでは、お客様もご一緒に歌っていただく
「星々みんなで歌うコーナー」を作っていた。
その時には「歌詞が書かれているこのプログラム」がとっても役立つはず！！
そう信じたかったが、客席は非常に暗く、しかもプログラムの内容を
私が欲張り、文字のサイズが小さかった ．．．
お客さま、文字を読み取るのにかなり大変だったようだ。。。 T-T
ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ ・・・（笑）
コンサート終了後に、「手作りのプログラムが暖かくて好きでした」との
お言葉をかけて下さった皆さま、本当にありがとうございました☆
Photo:Fujimura
~ アンコール「マイフェアレディ」より"踊り明かそう"を演じる私 ~
Vol.1のコンサートでは「星と夢」をテーマに、
第1部ではミュージカル曲を、第2部では宮沢賢治作『銀河鉄道の夜』
の朗読を、いくつかの音楽をアレンジしたものにのせてお送りしました。
そして2009年12月22日（火）「星々の祈り Vol.2」では、
2009年に初めて出演させていただいた
“ロシア文化フェスティバル”への想いと感謝を胸に、
日本の大地より「ロシアの夜空へ願いを込めて」とのタイトルで
ロシア歌曲や民謡、そして日本の童うたを演奏させていただきました☆
さて、Vol.3はどんな企画になるでしょうか？？
すでに計画は進んでいます♪
次回は音楽、演技、笑い、涙（!?）もアリの舞台になるかも知れません。
どうぞ皆さまお楽しみに!!
中村初恵を応援くださっているリサイタル事務局の皆さま、
ファンの皆様、共演者のお二人、
そして、毎日近くから見守ってくれている愛する人々に、
心からの感謝をこめまして♪
Soprano♪中村初恵
| （2010年01月10日） | Twitterでつぶやく |
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