私の音楽育ての親!?才能教育発表会出演☆
2009年12月19日、とてもよく晴れた土曜日の午後、
埼玉県の菖蒲町にある
菖蒲町生涯学習文化センターにある 文化ホール“アミーゴ”では、
才能教育研究会ピアノ指導者の武渕千枝子先生の門下生による
発表会が行われていた☆
Photo:Koji Watanabe 皆さんと記念撮影(中央:武渕千枝子先生、隣が私)
3部構成になっている発表会では、
30名以上の生徒さんがピアノやバイオリンを演奏する。
私は「特別ゲスト出演」という恥ずかしくもプロ意識を刺激される
コーナーで演奏させていただいた。
Photo:Tatsuo Kiryu
先生との初めての演奏、初めてご一緒させていただく舞台は、
感慨もひとしお。本当に幸せな時間だった。
武渕先生はさすが!ロシア語のオペラも僅かな練習で
とても素敵に弾いてくださった。
Photo:Tatsuo Kiryu / オペラ「雪娘」を演奏中♪
終演後には子どもたちが記念撮影やサインを求めてくれた。
自分の後輩である可愛い子どもたちにサインを求められたら、
嬉しすぎてサインをしまくってしまう!!
しかも、サインを書く場所が、才能教育の教本(楽譜)なのだ(T-T)
私自身も幼稚園時代のピアノの楽譜も残してあるくらい、
大切な思い出となる場所に、サインを求められるのだ。
こんな風に子どもたちに囲まれてサインをするなんて、
音楽家中村初恵の本望である。
お便りの最初にご紹介した写真をご覧いただくと
イメージしていただけるかな、と思いますが、
発表会に参加されたのは、可愛らしい5歳位の子どもから大人まで、
幅広い年齢の方が演奏された。
中には、おばあちゃまとお孫さんがお二人とも演奏された
という素敵な物語もあったようだ。
子どもたちは目一杯におめかしして、タキシードやドレスを
身につけ、緊張した面持ちで自分の出番を舞台袖で待っていた。
私は舞台袖から子どもたちの演奏を聴かせていただいていた。
幼稚園の年中さんが次々に登場する。
みんな舞台にあがり、お辞儀をしてピアノに着席する。
そしてピアノを弾き始めると、しっかり音楽の最後まで演奏する。
その姿を見ていると、何だか胸が熱くなって、
涙が込み上げてきた。 ひたむきに無心で頑張る姿だ。
そして印象的だったシーンがもうひとつあった。
それは、緊張してお辞儀をしたあとに動けなくなってしまった
幼稚園の年中さんのお話だ。
けれど驚くことに、その子はピアノを弾き始めると間違えることもなく
音楽をきちんと最後まで演奏できたのだ☆
なんて素晴らしいのだろう!アメージングな気持ちになった。
幼い子どもたちがコツコツと積み重ねてきた努力は、
彼らの不安や緊張を吹き飛ばしてちゃんと音楽を奏でる力となった。
それはもちろんご指導されている武渕先生のお力でもあり、
なにより子ども本人の頑張りが、それを引き出してくれたのだと想う。
まさしく、才能教育だ。
Photo:Tatsuo Kiryu / 12月19日の終演後・美しい夕焼けと富士山が見えた。
武渕先生は、私の恩師である。
幼いころ憧れだったピアノを習いはじめた私。
小さなころはピアノばかり弾いていた。
そしてその時の先生は、武渕千枝子先生だった。
あの時、まさか自分が音楽の道、(茨の道!!)に
進むなんて、誰も想像しなかったと思う。
武渕先生は私の才能をかって下さり、丁寧にピアノを教えて下さった☆
練習がいやだったこともあったろうが、
難しい曲が弾けるようになっていくこと、
自分の頑張った時には必ず上手になっていくのが嬉かった。
”こんなに弾けるようになったの♪”と、
子ども心に自慢げに想ったものだ。・・・これでこそ子どもだ(笑)
けれども高校1年生のころ、病気を患っていた私の体調が悪くなると、
しんどさもあってピアノを1年間おやすみする。
それでもあの頃、私にとってピアノを弾くことは
どこかで支えになっていた。
習ったことのある曲をお家で何回も弾いた。
Photo:Koji Watanabe / 先生とツーショット♪ 思い出に残る一枚。
その後、声楽で音楽大学を受験することを薦められ、
私はもう一度ピアノを習い始める。
受験に合格するためのピアノだった。
今考えてみると、
私の音楽は幼稚園のころから始まっていたのだなぁ、と思う。
音楽だけじゃないのかな、 もしかしたら、今舞台に立てる度胸も
あのころに教えてもらっていたのかも知れない☆
人には“得意不得意”がある。
それぞれの人がそれぞれに“好き嫌い”もあって当然だ。
それでも、人生の中では、得意じゃないこと、嫌いなことに出会い、
それと関わったり、乗り越えていかなくてはならないことも
多かったりすることに気づく。
そんなとき、子どもの頃の経験が生きてくるのかもしれない。
「練習が少しつらくても、頑張れば、その分だけ上手になれる」
「最後まで走ればゴールにたどりつける」
「苦手なことも頑張ればほかの素敵なことに出逢えることがある」
お友達とのおつきあいにも重なるものがあるのかも知れない。
そんなことを学んでいくことは、とても当たり前のようで、
とても重要なのかも知れない。なんだか考えさせられた。
・・・ 何かを誰かに負けたっていいじゃない! ・・・
だって、君には君にしかない素晴らしいところがあるんだよ。
だから、誰かと比較したりしないで、頑張れるところまで頑張ってみようよ。
私が、自分自身に言いたくなるような言葉である。
子どもたちは、こんなことを言葉にしなくても、
誰よりも知っているのかもしれない。
このお便りが、2009年の今年最後のコンサート便りになるだろう。
このコンサートの3日後の22日、私のプロディースコンサート
『星々の祈り Vol.2』が開催となる。
19日の子どもたちのエネルギーとひたむきさに心打たれた私は、
22日でとても暖かく、真摯な気持ちでコンサートに臨むことができた。
そして、お客様からは嬉しい感想を多くいただいた。
Photo:Tatsuo Kiryu / 演奏後、皆さまにごあいさつ☆ミ
こんな素晴らしい機会を与えて下さった武渕千枝子先生に
心から感謝したいと想う。そして、今の私に至るまで色々なことを教えてくださった
全ての皆さまに感謝して、2010年も、夢を花開かせるぞ!!
まずは年賀状からかな(;_;) 残すころあと一日・・・笑。
2010年新しい一年も皆さまにとりまして
笑顔いっぱいの暖かい一年と なりますように♪
そして、私が出逢った子どもたちが、
未来に向かって大きく羽ばたいてくれますように☆ミ
心からの感謝をこめまして・・・ Soprano♪中村初恵
(2009年12月30日) | Twitterでつぶやく |
コメント一覧
いつも私が行けなかったコンサートにばかりコメントを入れているような気がします。
素晴らしい演奏会だったんですね♪
一つ一つ丁寧に皆さんに感動を与えるお仕事をこなされていること、本当に素晴らしいことだと思います。
きっと、サインを求められた小さな後輩の方々はずっとずっとこの感動を記憶していることでしょう。
ところで、「雪娘」ってスニェゴラチカのことだったんですね!
つまり、サンタクロースと一緒に良い子にプレゼントを配る娘さんですね。
良い子にはサンタクロースが、良い大人(男性には)雪娘が。。
なのかな?と思いましたが、実際はそんな区別は無いそうです。。
誰よりも「雪娘」が似合う初惠さん♪
老若男女に幸せな感動の記憶をプレゼントされましたね。