ぶよぶよしました！？演奏会 in ティアラ江東
秋晴れとなった9月12日（金）、「ぶよぶよした演奏会」が
ティアラ江東の小ホールにて、開催されました♪
今回のコンサート、プロデュースされた竹内康高さんより
ご出演の依頼をいただいての出演となりましたが、
「ロシア歌曲中心のプログラムで濃厚に．．．」とのお話をうけ．．．
私はロシア歌曲、古謡、ロシアオペラのオペラアリアを、
思い切ってドドーンと演奏させていただきました☆
30分ほど、休憩なしでのロシアンプログラム...ロシア語が耳慣れない方には
長く感じられるのでは、、、と心ばかりの安らぎのひとときを、と
日本語の曲を一曲忍ばせました。（「お菓子と娘」／橋本国彦作曲・西条八十作詩）
photo:AkiraTakenami
「ぶよぶよ」!! このタイトル、この響き、「はてな」だった方もいらっしゃるかも
知れませんが...、プログラムにもあったように、 ．．．
作曲家「サティー」と彼が書いた曲に由来した言葉を、
日本語に訳すと「ぶよぶよ」となるんですね♪
竹内さんがプログラムに興味深い解説を書かれていましたが、
私はふと、ロシアで見た宮殿や橋、公園を思い出しました。
ロシアの宮殿やその当時のフランスやオランダ、
ヨーロッパの建築家や芸術家を集結させて造られた、そんな興味深い話を、
ロシア人の友人達が話してくれたことがありました。
運河を渡るとき、「・・だからオランダにそっくりなのよ」と言われて、
運河の美しいアムステルダムを訪ねたことのあった私は、
確かにとても似ている!!! と感じた記憶があります。
サンクト・ペテルブルグは、よく「北のベネツィア」と言われますが、
ロシアン聖教のサボール（教会）が並ぶ街並みに、
オランダやフランス、イタリア（特にベネツィア）の香り感じさせる街並みも同居している。
その情景は、独特で美しいものでした。特に冬の雪化粧をしたペテルブルグは、
佇んでいたくなるような美しさをもっていました。
ロシア人の友人達は、みな口を揃えて「温かいベネツィアに行きたい」と
笑っていましたが...♪
photo:My friend "Karoliina". エカテリーナ宮殿内にて
かなっくホール、ティアラ江東での2回公演となった
「ぶよぶよしたコンサート」。私は両日出演させて頂きました。
ティアラ江東でのコンサート当日は、木戸俊輔くんのピアノソロで開演♪
ラフマニノフなどを演奏されていましたが、その音色は繊細で、ダイナミック☆
楽屋からではありましたが、素敵なピアノを聴かせて頂きました。
そして私と木戸俊輔くんのコラボレーションが続き、
2部は主催者でいらっしゃる竹内さんのチェロソロ。
お一人で1時間の長丁場、ラフマニノフのチェロソナタなどの大曲を、
しっかり演奏されていました☆
コンサートは、それぞれ異なる曲も演奏させていただき、
ピアニストの木戸俊輔くんとのコラボレーションと共に、
とてもいい勉強をさせていただきました。
ティアラ江東小ホールのピアノは「C.Bechstein」。
とても個性的で魅力的な音色をもつピアノで、
ピアノの音色で音楽やコラボレーションが大きく変化することをはっきり感じました。
調律して下さったのは、ピアノ調律師の岩倉康之さん。
．．．リハーサルの時から、客席でじっとお聴き下さっていた姿が印象的だった岩倉さん。
竹内さんの知人でいらっしゃるとのことで、浜松からのご出張とのお話!!
両日ともに、丁寧にピアノをより美しい音色に調律して下さいました☆
9月12日のティアラ江東では、私にとってロシア帰国後2度目の挑戦となった
ラフマニノフ「歌うな、美しい人よ、私の前で...」を演奏☆
この曲は、ドラマティックで、繊細、PPはとても難しく、
ギュッと中身の詰まった重厚な音が要求されています。
グルジアに住む、愛する人への想いが歌われ、哀しみと未だ残る情熱、
そして夕日や海岸を波打つさざ波の音が聞こえるような、美しい作品で
その響きは、とても東洋的な響きを感じさせます。
他の声楽曲に較べ、ほとんど演奏されないロシア歌曲ですが、
その日本でもわりとよく演奏される、美しいロシア歌曲の一つです。
哀しみに溢れた、あまりに美しい曲なので、
想い入れが強い分、「もっとこう歌いたいのに」...
そんな風に残念に思えて、2年間、この歌を封印していました。
久しぶりに演奏させて頂き、もちろんまだまだ、「こう演奏したい」との想いは
たくさんあるのですが...、それでもやはり、
やっと封印していた箱を空け、演奏しようと思えるようになったこと、
皆さまにこの曲を私の声で音楽で聴いて頂けることを、幸せに感じました。
photo:AkiraTakenami ピアニストの木戸俊輔くん、いい笑顔ですね♪
ラフマニノフの歌曲、そして「歌うな、美しい人よ、私の前で」は、
12月19日のリサイタルでも、楽しみに演奏させて頂く予定です。
最近、グルジアでは多くの人々が命を失くしました。
オセチア、グルジア、ロシア、そのどこに住んでいる人々も
笑顔で過ごせる日がくることを、心から祈って止みません。
8月29日(金)、9月12日(金)のコンサートにおいで下さった皆様、
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
そして、新たな出会いを下さった竹内さんにも感謝をこめまして...☆
Soprano♪中村初惠
Photo:AkiraTakenmi
Photo:Akira Takenami 休憩後、竹内さんより抽選で「うなぎどら焼き」のプレゼント中
ちょこっと写真が大きいですが、コンサートにおいで下さったプロの映像作家・竹浪明さんが
撮影してくださったので、ババーンと大きめに掲載させていただきました★
写真を撮影してくださった竹浪明さん、
陰でHPを支えて下さっている横山さんにも感謝をこめまして．．．♪
| （2008年09月19日） | Twitterでつぶやく |
コメント一覧
初惠さんの歌唱は豊かな表現力と深い思いに溢れているので
聴いていると、森や野や花など自然のイメージにも包まれます。
このコンサートの僕のBlogレポにコメントいただいた
「歌うな、美しい人よ、私の前で」についての思いには
上に書かれている、この歌への愛情があったのですね。
写真、こちらに掲載いただき、嬉しいです。
そしてまた、歌ってください、美しい人よ、私達の前で♪
竹浪さん、温かいコメントをありがとうございました！
竹浪さんが撮影されるお写真や写真集から、自然のエナジーをいっぱい頂いています★本当にありがとうございます。
竹浪さんもご出展されていらっしゃる「月の祭り展」、なかなか伺えませんが、とても素晴らしい展覧会のご様子ですね！影ながら、応援しています！
初惠さま
ごぶさたしております☆
いつもコンサートも演奏会便りも楽しみに聴かせて、読ませていただいてます♪
突然ですが、初惠さんの歌も雰囲気も大好きなんです。
いつもあったかくてやわらかいですよね～♪
「ぶよぶよ」なのに。。。ふわふわ(笑)
なんて、つまんない冗談失礼しましたf(^_^);
でも日本も、ロシアも、グルジアも、世界中が初惠さんの歌で包まれたらなぁって思うんですよ!!
きっと写真の初惠さんのような、素敵な笑顔でいっぱいになりますよねo(^-^)o
私も大好きなラフマニノフ、今回耳を澄ませて聴かせていただきました。
ありがとうございました☆ミ
そしてこれからもがんばってくださいね。応援していますっ!!
音楽すきー様
嬉しいコメントをありがとうございました。
HPをご覧下さってのご投稿に、感謝しています。
音楽すきーさまの様に、お客様が客席から
温かい目で(耳で!?)お聴き下さっているのね!...と
思うと、とても励まされて、もっといい演奏をしたい、
と元気がでます。
12月のリサイタルの私ワールドへも、
ぜひ遊びにいらして下さいね☆
Ha-nya
Ha-nya さま
早速のレスありがとうございますm(__)m
いきなりのカキコミだったのにちょっと感激です。。。
12月…実は今からすっごい楽しみなんです(笑)
曲目も発表されてきたり、チラシもできてきたり…着々と準備進んでますよね☆
新しい情報がアップされてるかな～なんて、いつも楽しみにHPも拝見させていただいてますっ!!
長々とおじゃましましたf(^^);
リサイタルに、HPの更新にといろいろお忙しいこととお察しいたしますが、お体に気をつけて、がんばってくださいね♪