「光のオルガン」チャリティーコンサート♪
~ 2007年11月25日(日) in 東京池袋ルーテル教会 ~
アンサンブル「光のオルガン」主催のチャリティーコンサートに出演させて頂きました。
私のHPのアルバムやconcertには「光のオルガン」のお話が色々登場します☆
それは、単純に演奏会に出演したから書いたのではなく、私にとって、とても大切に感じる時間だったからでした。私が大学を卒業して、まだ右往左往している頃に出逢わせて頂いた皆さま。そしてバッハの音楽と向き合う時間。
私にとって、それはとても大切で、かけがえのない世界でした。
もちろん、チャリティーコンサートに参加できること、そして、教会でバッハを演奏できることもとても幸せに感じていました。
今回の演奏会では、
BWV162「あぁ!私は見る、婚宴に向かおうとして」、
BWV61「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」のソプラノソロを、
そして、Nr.51「全地よ、神へ歓呼せよ」(ソプラノのソロカンタータ)を
演奏させて頂きました。
BWV162の最初のバスのアリアは、思わず目を瞑って聴いてしまう美しく深みのある曲。
BWV61は、待降節 (=クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日からクリスマスを準備する期間に入ります。カトリックでは、この期間を「待降節」と呼んでいます。) の第1日曜日、教会暦の始まりとなる日に演奏されたもので、
今回11月25日のコンサートで演奏するには、時期もピッタリでした☆
5曲目のソプラノのアリアは、チェロが優しく支えてくれる中で進んでいきますが、
真っ直ぐな信仰を歌うその音楽は、本当に美しい旋律でした。
今回は、テノール:佐藤敦史さん、アルト:落合知美さん、
バス:ジェフ・トランブリーさんと共演させて頂きました。
BWV 51、なんと難しい大曲!!
このような素晴らしい曲を演奏させていただく機会を与えていただき、
音楽家として幸運だな、と感じています☆
トランペットの独奏と、ソプラノがまるで協奏曲のように活躍する曲で、
初めの曲と終曲は喜びに満ちとても華やか、2曲目と3曲目はとても深く美しく、
CDを聴くたびに涙してしまいました。
私自身、この曲を初めて演奏させて頂けることに喜びと共に不安もありましたが、
トランペットの方はナント今回の演奏会の為に楽器を揃えられ、
頑張っていらっしゃるとのお話...、私が泣き言を言ってはいられません!!
焦る私ではありましたが、「さすがバッハ」。
自分自身で楽譜を読み取っていく内、とても深く、
素晴らしい音楽に引き込まれると同時に、バッハはフレーズも
歌い手が演奏し易いように書いてくれていることに気づいていきました。
そうは言ってもやっぱり難しい!!!(>_<)
“ブレス”をどう計算し、歌を紡いでいくのか・・・、そして、少ないリハーサルの中で、
いかにして皆さんとの呼吸を合わせていくか、どうしたら心を一つにできるのか・・・。
本番が近づき、私自身の演奏もままならず、気持ちばかりが逸るなか、
アンサンブルをすることの難しさを改めて感じました。
けれども、光のオルガンで何回かご一緒させて頂いたコントラバス、チェロ、
ヴィオラを弾かれているアマチュア奏者の方やプロ奏者の方、
指揮者の方の温かい支えの中で、本番での演奏を乗り切ることができました!!
何よりお客様が喜んでくださったことが幸せで、私にとっても救いとなりました☆
皆様が下さった温かい言葉の数々に、心から感謝し、励みにして
これからも頑張っていきたいと思います。
素晴らしい音楽であるだけに、自分がもっとこう演奏できたら、
お客様と共有できる音楽を奏でたい・・・と、自分なりに色々悩みましたが、
よく考えてみたら「それこそが音楽作り!!」、なのかも知れません♪
「光のオルガン」の皆様と演奏させて頂く様になってから4年が過ぎました。
今回はチェンバロの運搬のお手伝いもさせていただき、
今まで色々な側面からお手伝いをさせて頂きました。
多くの面でいい勉強、経験をさせて頂いたことを感じています☆
色々大変なことがあっても、演奏会の度に誰かが笑顔になっている姿を見るたび、
新たな出会いが訪れる度に、「やってよかったな♪」そう思いました。
皆様との出会いは、私の人生の宝物だと思っています☆
これから先も私が音楽を演奏するために集う仲間に出逢えるならば、
仲間の皆さんとの「心のアンサンブル」の中で音楽を感じていけますように、
・・・そんな願いを込めまして・・・☆
教会の皆様、足を運んで下さった皆様に心からの感謝をこめて
そして、このチャリティーコンサートが少しでも多くの方の笑顔となることを願って
Soprano♪中村初惠
(2007年12月09日) | Twitterでつぶやく |